家を買おうと思い始めたとき、最初に気になることは何でしょうか。

  • いくらまで住宅ローンを借りられるのか
  • どんな家が建てられるのか
  • どの土地なら予算に合うのか
  • どこの住宅会社に相談すればいいのか

どれも、家を買いたいと思ったら気になることです。

でも、TEDORIUPが最初に確認したいのは、その前の一歩です。

毎月、自分たちの手元にいくら残るのか。

住宅ローンは、借りたら終わりではありません。

長い期間、返し続けていくものです。

だからこそ、「いくら借りられるか」ではなく、「返し続けながら、毎月いくら残るか」から考えていきます。


借入額にだけ目が行くと、見えなくなるもの

住宅ローンの審査では、年収や勤務先、勤続年数、ほかの借入状況など、さまざまな条件をもとに審査が行われます。

でも、そこで判断される「借りられる金額」と、その家庭が無理なく「返し続けられる金額」は、必ずしも同じではありません。

なぜなら、家庭によってお金の使い方や、これから必要になるお金が違うからです。

  • 毎月の生活費がいくらかかるのか
  • 子どもが何人いて、これからどんな教育費が必要になるのか
  • 車が何台必要で、いつ買い替えるのか
  • 保険料や通信費など、毎月固定で出ていくお金はいくらか
  • 老後のために、毎月いくら積み立てたいのか

こうした家庭ごとの事情は、年収や借入額だけを見ても分かりません。

同じ年収の家庭でも、暮らし方は同じではありません。

家族の人数も、住む地域も、これから必要になるお金も違います。

だから、住宅予算は住宅だけを見て決めない。

毎月いくら残るのかを確認して、そこから住宅に使える金額を考える。

それが、TEDORIUPの基本的な考え方です。


同じ手取りでも、残るお金は違う——ある架空の例

※以下の数字はすべて架空の例です。

同じ手取りのAさん夫婦とBさん夫婦を比べてみましょう。

Aさん夫婦(架空例)

項目 金額
手取り 毎月40万円
住居費(家賃) 9万円
生活費 15万円
教育費 2万円
保険・車など 6万円
残り 8万円

Bさん夫婦(架空例)

項目 金額
手取り 毎月40万円
住居費(家賃) 9万円
生活費 16万円
教育費 4万円
保険・車など 8万円
残り 3万円

手取りも家賃も同じです。

それでも、毎月残るお金は8万円と3万円で大きく違います。

ここで、仮に「家賃と同じ9万円」の住宅ローンを組んだとします。

住宅購入後にかかる税金や保険、修繕費などをいったん考えない単純な比較では、Aさん夫婦は8万円、Bさん夫婦は3万円が残る計算です。

同じ9万円の住宅ローンでも、家計に残る余白はまったく違います。

3万円残っていたとしても、そこから急な出費、車の買い替え、子どもの進学、老後への備えなどが重なれば、家計に余裕がなくなる可能性があります。

さらに、実際に家を購入すると、住宅ローン以外にも固定資産税や火災保険、将来の修繕費などが必要になります。

だからこそ、「毎月返済できるか」だけではなく、**「返済しながら、将来のためのお金を残せるか」**まで考えておくことが大切です。

これが、家を買ってから家計を崩さないための第一歩です。


今日からできる最初の一歩

家計簿をきちんとつけていなくても大丈夫です。

まずは、次の3つを確認してみてください。

  1. 給与明細などで毎月の「手取り」を確認する
  2. 家賃や保険など「毎月固定で出ていくお金」を書き出す
  3. 手取りから固定費と毎月の生活費を引いて、「残るお金」を計算する

この「残るお金」は、住宅購入を考えるうえで、とても大切な数字です。

住宅ローンの返済額を考えるときも、単に「毎月いくら払えるか」ではなく、**「返済したあとに、いくら残しておきたいか」**という視点を持ってみてください。


まとめ

住宅購入の検討は、どこから始めてもよいと思います。

でも、TEDORIUPはまずここから始めます。

毎月、いくら残るのか。

借りられる金額は、金融機関の審査によって決まります。

でも、本当に大切なのは、その金額を返しながら、教育費や車、老後など、これからの暮らしに必要なお金を残していけるかどうかです。

家を買う前に、まず家計から。

第1回はここまでです。

これから1年間、毎週1本ずつ、「家を買っても家計を崩さないために考えておきたいこと」を一緒に見ていきましょう。


今日の結論

住宅予算は「いくら借りられるか」だけではなく、「返しながら、いくら残せるか」まで考えて決める。
なぜ?

同じ手取り40万円でも、今回の架空例では、毎月残るお金は8万円と3万円に分かれました。

同じ返済額でも、家庭によって家計の余裕は違います。

あなたの場合

給与明細などで毎月の「手取り」を確認し、固定費と生活費を引いて、**「残るお金」**を出してみてください。

今は買わない方がいいとしたら

住宅ローンを払ったあとに十分なお金が残らず、教育費や将来への備えとの両立が難しい場合は、急いで購入せず、住宅予算や家計をもう一度見直すことも選択肢です。

今週の一歩

手取り・固定費・生活費を1枚の紙に書き出して、「毎月残るお金」を計算してみる。


次回予告

第2回|年収500万円でも安心とは限らない——手取りで住宅予算を考える理由

「年収」と「手取り」。

住宅予算を考えるとき、なぜTEDORIUPは手取りを重視するのか。

次回は、住宅ローンと手取りの関係について考えます。

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